![]() | 左フロントの白い2段ローラーはスタビで、 ナットでぎゅうぎゅうに締め着けて 回転できない様にしてある。
田宮公式レギュ的には、ローラーを
フロント・バンパー下側の白いローラーは
ただし、LC以外の左周コーナーで
角度調整板がプラ板製なのでレギュ違反 |
そこでのフロントモーターマシンの公式登場なのだが…、モーターと"前輪"ドライブシャフトには
無意味な長い距離(クリアランス)が在り、レーシングマシンとして前方重心へ開発が攻められたシャーシではなかった。
よってホイールベースも若干長く、クイックな左右転換が特別得意と云えるシャーシではなかったと思う。
一般的なミニ四駆は、後輪を軸にし、前輪を横方向へ滑らせる事でコーナリングしている様で、
プロペラシャフト経由で後輪(トラクションをかける)を駆動していたのはFMでは力学的に効率的ではなかったかもしれない。
プロペラシャフトをボールベアリングで保持していればもっと速かったかもしれない。
尚、FMシャーシの利点として、上下回転式レーンチェンジャーでは、同じ車速でも、リヤ・ミッドシップモーター車よりもクリヤ率が高かった。
(筆者が2000年末に実証テスト済み。)
モーターは、ハイパーミニが老化しておるので、アトミック チューンへ交換。(諸事情により馴らし無しで10年前のモーター。)
ギア比は、4.2:1(であったと思う。赤のカウンターとベージュのスパーだ。馴らし無し)。
4輪のドライブシャフト軸受けは六角ベアリングだが、年数が経ち「がたがた」となっている。ちょっとしたサス・マシンの様だ。
ローラーは、ノーマル(フロント白14mm、サイド青16mm)では、遠心力に耐えられず、
レーンチェンシャー後の最終コーナーで、外側のローラーがフェンスに乗り架かり、ストレートに戻って地面に着地する、と云った状態であったので、
完全に空転して、タイムは 5.59秒。お話にならない。最終コーナーを"走っていない"のだから。
そこで上の写真の通り改造を行った。JCJC計測、4.45秒。 これは12、3才の時のタイムじゃあないか…。
此れ程のLCでのくっつき感じだと、モーターと電池の強化で後−0.8秒は行けるかもしれない。
だが診るとシャーシの所々が割れている。これでは馴らし等の問題ではない。
モーターの強化や、バッテリーの育て方等、あと1秒速くするにはやれる事は盛り沢山だが、
ローラーのスラスト角の最適化や、ターミナルを磨くのも面倒だし、そもそも大昔のシャーシなので途中で破損の危険性が高い。
JCJC 3秒を切る事が無理っぽいので、初代FMシャーシは此処で諦め、押入れ行きに確定。 次の作業はVSやMSシャーシだ。
尚、コーナリング・ベアリング・ローラーは、ジッポーオイルやブレーキクリーナーによる脱脂ではなく、
ローラーへ自転車用のオイルスプレーをかけただけの物である。
其の理由は、"完全脱脂"すると毎回の"保存作業"が面倒なので、
公式に出る予定の無い筆者には"早い安い簡単"がモットーであるからである。